MODO超入門<1> 起動~レンダリングまで
MODOとは
MODOは、強力なモデリング機能やアニメーション機能をもつ3次元グラフィック(3DCG)ソフトで、ピクサー等の有名どころでも使われているようです。
モデリング、アニメーション、レンダリングまで一本で完結させることができます。
また、最近ではV-RayやOctaneといった外部レンダラーもMODO用のプラグインを出してきました。 今後も様々なプラグインが開発されていくと思います。
今回は、MODOを初めて起動し、レンダリングまでを一通り触ってみる記事を書いてみました。
基本操作
まずはMODOを起動します。本記事では基本的にMODO 902を使います。
- モデリング作業は画面上部の「モデル」レイアウトから行います、他にもUV編集やアニメーション、レンダリング等のための特別なレイアウトがプリセットされています。
- 画面左側には基本的にはレイアウトに合った各種ツールが表示されます。
- 画面右側には画面上のオブジェクト一覧を表すアイテムツリー、およびプロパティ等が表示されます。
まずは、左側のツールパレット上の「プリセット」を開いてみましょう。
すると、様々なプリセットアイテムが開きます。
ここではAssets > Meshes > Vehicles > Automotives
を開き、Toy Car 01
をダブルクリックしましょう。
すると、モデルが読み込まれます。
モデルビューを操作する前に、まず「トラックボール回転」をオフにしましょう。これで、Y軸が常に上方を向くようになります。
まず、оキーを押してプロパティを表示、表示とコントロール > マウスコントロール > トラックボール回転
をいいえ
にします。
モデルビューの移動、回転、拡大については、ビュー右上のアイコンでも操作できるほか、以下のショートカットを利用するのが便利です。
- 移動: Alt + Shift + ドラッグ
- 回転: Alt + ドラッグ ※ カメラをパンするには、Alt + 右ボタンドラッグ
- 拡大: マウスホイール または Ctrl + Alt + ドラッグ
拡大しました。 レイアウトリストのすぐ下に、「頂点」「エッジ」「ポリゴン」「マテリアル」「アイテム」とありますが、これは選択モードを表しています。
試しに、「ポリゴン」をクリックし(または3キー)、モデルのボンネット部分をダブルクリックしてみます。
- 隣接を選択: ダブルクリック
すると、クリックした場所から連続したポリゴンがすべて選択されます。
なお、投げ縄ツールは右ボタンドラッグで使えます。 モデリング画面ではこのように選択モードを切り替えながら選択、操作を加えることになります。
便利なショートカットキーをまとめてみました!気になる方は以下のリンクから見てみてください。
マテリアルの設定
先ほど選択したボンネットにマテリアルを設定してみましょう。
プリセット画面を出し、Assets > Materials > Painted > Car
の中から適当なマテリアルを、選択したポリゴン上にドラッグします。
すると、ボンネットにマテリアルが適用されました。
なお、プリセットでなく新たにマテリアルを作成するには、ポリゴンを選択してMキーを押します。
さて、他の部分も同様にポリゴン選択し、マテリアルを適用していきましょう。
最後、タイヤの部分だけポリゴンが細かくて選択が面倒です。 そこで、すべてのポリゴンからマテリアルを適用したポリゴンを引いて、残りを選択しましょう。
まず、Alt + Shift + Aキーでポリゴンを全選択します。 次に、Altキーを押しながら「マテリアル」選択モードのボタンをクリックします。
これで、ポリゴンとして選択したものを「マテリアル選択モード」に引き継ぐことができます。
次に、Ctrlキーを押しながらマテリアルを設定した部分をクリックし、選択から解除していきます。
タイヤ部分だけ残りました。
タイヤのマテリアルとしてプリセットのGlossy Rubber
を選択しました。
では、このモデルをレンダリングしてみましょう! 「レンダー」レイアウトをクリックします。
レンダリング
レンダリング画面では、左上にレンダリングプレビューが、左下にカメラ視野が、右側に設定が表示されます。
まず、環境(Environment)を設定してみましょう。F6キーを押してプリセット画面を出し、
Assets > Environments > Outdoor
中のOutdoor Spherical 02
をダブルクリックしてみます。
すると、シェーダツリー(右下)中のEnvironments > Environment
中に画像が追加されます。
この状態でレンダリングプレビュー画面をクリックすると背景画像が表示されるはずです。
レンダリング結果に背景画像を出したくないので、Environment
をクリックしプロパティの
環境 > カメラに可視
のチェックを外しておきます。
レンダリングプレビューを見るとタイヤでの光の反射が気になったのでこれを消しましょう。
シェーダツリー中のRender > Glossy Rubber.lxp > Material
を選択し、プロパティ
のマテリアル(反射) > スペキュラ量
を0.0%
にします。
すると、反射が消えました。レンダーレイアウトではこのように設定が即座に反映され、 プレビューをすることができます。
レンダリング前に、設定を確認します。シェーダツリーのRender
をクリックし、
プロパティからフレーム > フレーム幅、高さ
を確認します、これが画像解像度となります。
確認できたら、レンダー
ボタンを押します。
レンダリングウィンドウに表示される橙色の□は、現在描画している領域を表しており、 基本的にはCPUのコア数だけ表示されます。
この数(レンダリングスレッド)を変更するには、MODOのシステム > 初期設定 > レンダリング > 最終レンダリング > レンダリングスレッド
の設定を変更します。
レンダリングが終了したら、画面左下の「画像を保存」から保存できます。
お疲れさまでした!
おわりに
いかがでしたか?
MODOは簡単に操作できる様々なツールが用意されているので、奥深いです。
今後も、様々なTipsを書いていきたいと思うのでよろしくお願いします!