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Visual C++でLuaを使ってみる

本題

Luaとは、柔軟で高速なC言語に組み込めるスクリプト言語です。詳しい説明はここらへんに書いてあるので抜きにして、今回はVisual C++を使ってLuaを単体で使ってみようということで。

Luaをダウンロード

http://www.lua.org/のdownloadメニューから最新版をダウンロードできます。
http://code.google.com/p/luaforwindows/なんかをダウンロードするとエディタと実行環境もついてきますが、今回はVisual C++から使うということなので、Windows用のバイナリからlua5_1_4_Win32_vc9_lib.zipをダウンロードしました。
適当なフォルダ(C:\Lua\)をつくり、lua5.1.libをC:\Lua\libフォルダに、includeフォルダの中身をC:\Lua\includeフォルダに入れました。

Visual C++へのディレクトリの追加


Visual C++のツール->オプションから「VC++ディレクトリ」に先ほどのlibフォルダ(ライブラリ)、includeフォルダ(インクルード)を追加しましょう。これで設定は完了です。

テスト用プロジェクトの作成


新規プロジェクトで「Win32コンソールアプリケーション」を作成、「空のプロジェクト」にチェックを入れておきます。
新たなファイルmain.cppを追加し、次のソースコードを打ち込みます。

main.cpp
#include <stdio.h>
#include "lua.hpp"

#pragma comment(lib, "lua5.1.lib")

int main(int argc, char* argv[])
{
    // Luaを開く
    lua_State* L = luaL_newstate();

    // Lua標準関数を使う
    luaL_openlibs(L);

    // Luaファイルを読み込む
    if(luaL_loadfile(L, "c:\\Lua\\test\\sample.lua") || lua_pcall(L, 0, 0, 0)) {
        perror(lua_tostring(L, -1));
    }

    // 関数を読み込む
    lua_getglobal(L, "speech");
    if(lua_pcall(L, 0, 0, 0)) {
        perror(lua_tostring(L, -1));
    }

    // グローバル変数を読む
    lua_getglobal(L, "Name");
    if(lua_isstring(L, -1)) {
        printf("My name is %s.\n", lua_tostring(L, -1));
    }

    // Luaを閉じる
    lua_close(L);

    getchar();
    return 0;
}

lua5.1.libのあたりは使っているライブラリにあわせて変える必要があります。
Luaスクリプトも書いていきましょう。

sample.lua
-- sample.lua
--------------------------------------------------------------------------------

Name = "ちゃーちゃん"

print("Hello, " .. Name .. "!")

function speech()
    print("Is your name " .. Name .. "?")
end

ビルドして実行してみましょう。

詳しい説明

#include "lua.hpp"

C++用のLuaヘッダファイルです。この中では単にextern "C"して他のヘッダファイルを読み込んでいるようです。
あとはVC用にコンパイルされたライブラリをリンクするだけで、Luaが使えるようになります。
簡単すぎてびっくりしますね!

サンプルではスクリプトの実行、関数呼び出し、グローバル変数の取得を行っています。
あと、Luaスクリプト文字コードSJIS、改行コードはCRLFでした。

Luaスクリプトの文法や、C++などでどうやって利用するかなどもおいおい書いていきます。